
アメリカには、州立大学と私立大学が日本と比べ物にならないほど存在します。
アメリカ50州すべてに独自の公立高等教育システムがあり、政府から独立して運営されている私立大学もとても多いです。
アメリカの大学を選ぶ際、州立大学か私立大学、どちらが良いのか。
あなたにとってどの大学が最適であり「ベストフィット」なのか決めていくのが重要です。
Contents
州立大学、私立大学の違いはどこにあるの?
アメリカの私立大学の学費はとても高いです。
授業料だけて年間50,000ドルとなる場合も普通で、近年は学費が増加傾向にあります。

これには寮費や食費、教科書代などは含まれません。
学費だけで比較すると公立大学の方がお得で、平均して15,000ドル。
しかし教育費の一部は州の予算から支払われるため、この金額は州の居住者のみで、アメリカ国籍などを持っていない方は対象外です。
つまり、留学生は全額の学費を支払うことになり、結局私立大学とあまり変わらなくなってしまいます。
たとえば、カリフォルニア大学では、カリフォルニア州外から来た学生に28,000ドルの追加授業料を課していて、奨学金制度なども対象外としています。
食費、住居費、旅行費、州外の授業料を追加するとアメリカの州立大学に通うための総費用は私立大学の場合よりもほんのわずかに少なくなるだけです。
つまり、私立大学に通うために年間合計70,000ドルを支払う場合、同じ都市の州立大学に通うのに年間60,000ドル支払うということになります。
アメリカの州立大学とは?
大学名を見れば、おおよそ簡単に私立大学と州立大学を区別できます。
「(州名)大学」という名前の大学が大体州立大学で、それ以外の名前の大学は私立大学、コミュニティーカレッジ、または専門学校です。
例えば「バージニア大学」や「ノースカロライナ大学」はアメリカでも有名な州立大学です。
多くの州立大学には長い歴史があり、「学術研究」と「州民に質の高い教育を提供すること」に力を入れています。
州立大学のキャンパス
州立大学には通常、複数のキャンパスがあります。
例えばテキサス大学のメインキャンパスはテキサス州オースティンにありますが、テキサス大学には全部で14のキャンパスがあります。
カリフォルニア大学には学術研究と専門学校を兼ね備えた9つのキャンパスがあり、普通の4年制大学のキャンパスも4つあります。
カリフォルニア州は特に人口が多いということもあり、キャンパスが多くなっています。
アメリカの私立大学とは?
アメリカの私立大学には、世界的に有名な大学が多く含まれます。
ハーバード大学、イェール大学、コロンビア大学などの有名な北東部の「アイビーリーグ」の学校は、歴史的な建物がレンガとアイビーの外観を持っていることからそう呼ばれています。
これらのような大規模な私立大学(アイビーリーグ以外だと、スタンフォード大学、USC、ノースウェスタン大学など)は、包括的な教育を提供しています。
私立大学には、考古学から動物学までと幅広い学部の種類があり、医学、法律、ビジネス、工学などの大学院も兼ね備えています。
マサチューセッツ工科大学(MIT)やその西海岸のライバル、カリフォルニア工科大学(CalTech)は「技術」の分野により重点を置いています。
私立大学は、ロサンゼルスのアメリカン・フィルム・インスティテュートやロードアイランド・スクール・オブ・デザインなど、専門的な教育を提供するところもあります。
これらの学校は総合的な評価値は高くはないものの、業界では多くの場合、アイビーリーグ卒業生よりも一流を受けます。
自分のキャリアパスが定まっている学生は特定の分野に特化した学校を探すと将来的にもメリットが大きいです。
小規模な私立大学
アメリカの私立大学は大規模な州立学校よりも小規模で支援を受けやすい環境を学生に提供しています。
この点で、特にアメリカ生活がはじめての留学生に私立大学をおすすめしたいです。
ただ気を付けておきたいのは、小規模大学は大きなエリート大学よりも入学が難しい場合もあることです。
ロサンゼルス近郊のペパーダイン大学はその一例であり、学校のクリスチャンの価値観はあまりパーティーをせずに楽しい大学体験をしたい生徒に魅力的となっていて競争率が激しいです。
リベラルアーツカレッジとは?
アメリカのリベラルアーツカレッジは、学部教育に焦点を当てた私立学校の一種であり、数千人以下の学生しかいません。
マサチューセッツ州のアマーストカレッジやニュージャージー州のセットンホールカレッジのようにほとんどが国の北東部に集中していますが、西部にもカリフォルニア州のクレアモントカレッジやアイオワ州のグリネルカレッジなどの有名なリベラルアーツカレッジがあります。
基本的に、有名なリベラルアーツ大学の入学難易度や授業内容はアイビーリーグに匹敵するか、それ以上です。
1学年に多くても500人の生徒しか受け入れないため、競争率は非常に激しいです。
しかし、留学生にはあまり認知していない場合も多く、日本から留学する際はリベラルアーツカレッジら穴場だと言えると思います。
結局、留学生は州立大学か私立大学のどっちを選ぶべき?
結論から言うと、有名校となれば、アメリカの州立大学と私立大学は両方おすすめです。
授業の質やキャンパスの広さなどに大きな違いはありません。自分に合った大学選びを行っていく際は、他の要因、特にアメリカの教育に何を望んでいるかで変わってきます。
あなたにとって、重要なのは?
学部や授業内容が重要!
エンジニアリング、ビジネスなどでのキャリアパスを選ぶ事を既に決めている場合は、その分野での大学ランキングが重要となってきます。
エンジニアリングのアメリカトップ10プログラムのうち、5つは公立で、5つは私立です。 ちょうどあなたを受け入れる最高の学校に行きます。
場所が重要!
これは僕が留学する際にあまり考慮に入れていなく、結局後悔した要因です。
場所って、案外かなり重要!
4年間かそれ以上いる事になるわけで、その場所の気候だったり、人、食事、文化などは自分に適した場所にする事をおすすめします。
例えば、僕はアメリカの東海岸のリベラルアーツカレッジに進学しましたが秋から春先にかけてとてつもない寒さと日照不足に苦しみました、、、
できることなら日本食レストランも多く温暖な気候のカリフォルニアで学生生活を送りたかったと今でも思っています、、、
もしも、ニューヨーク、サンフランシスコ、マイアミなどで勉強したいなどという正当な理由がある場合は、その地域の大学を探すべきです。
州立か私立かを心配する必要はありません。
ですが、特定の場所に家族とのつながりがある場合は、州の居住者として認められれば、授業料を低くすることができるかもしれません。
私立学校ではなく州立大学へ行き居住者の授業料を支払うことで、年間40,000ドルも節約できます。
これはとっても大きいですよね!
最後に
ロサンゼルスは、なんだかかっこいい!や、憧れのニューヨークで生活してみたい!などの理由だけで、アメリカの州立大学や私立大学を選択しても問題はありません!
楽しい時間を過ごせば、アメリカでの時間を最大限に活用し、外に出て色々な人々と出会い、楽しむことができます。
前向きに生活できる場所こそが、自分に一番適している場所だと思います。
アメリカ大学進学は必ず人生のプラスになります。様々なハードルはあると思いますが、あきらめず、挑戦しましょう!
Collgは、@Collg_teamでTwitterを運営しています。
アメリカ大学進学についての質問や相談などありましたら、なんなりとお申し付けください!
アメリカ大学進学を考えてみませんか?
近年はそう珍しくないアメリカの大学への進学。夢を抱き、米国へ飛び立つ若者が増えてきています!私たちはそんな勇気ある一歩を応援します✊🏼#アメリカ大学 #アメリカ留学 #海外大学 #留学 pic.twitter.com/tb3jDcc0Cu
— Collg (@collg_team) August 11, 2020